映画『ゴジラ キングオブモンスターズ』はゴジラにわかでも見れるゴジラ映画だった。
自分は今までゴジラは『シン・ゴジラ』と小さい頃に見た、『ゴジラ×メカゴジラ』(ほとんど覚えてない)だけだし、ゴジラ知識もテレビでちょこっと解説してるのを知っているだけなので、ゴジラ初心者ですが、観てきた。(ゴジラやオキシジェンデストロイヤーぐらいは知ってます…)
しかも前作の『キングコング:髑髏島の巨神』も観てないので、なおさら。
なので、俺でも話わかるんけ~~~~~????????と思いながら映画館に踏み込んだ
18時の回だったのに意外とお客さん多くて驚き。やっぱゴジラって人気なんだなぁ~~~と痛感させられる回だった。
感想
最高!ゴジライケメン!キングギドラ、ラドンカッケェ!モスラ美しい!もう興奮冷めやらぬ140分!という感じ。ストーリーはガバガバだったけど、個人的には嫌いじゃない話だった。
怪獣一体一体の描き方が美しくて、マジでテンションがアガる。特にモスラの羽化のシーンはマジで美しい!パソコンの壁紙にしたいレベルで好き。というか今回の『ゴジラキングオブモンスターズ』でモスラがすごい好きになった。
戦闘シーンもスゲェ熱い。
ゴジラ頑張れ!ってなるし、キングギドラヤベェ!ってなるし、ラドン、バルファルクや!!!ってなる。
個人的には『ストレンジャー・シングス』イレブン役のミリーブラウンの演技がすごくよかったと思う。
叫んだり泣いたり劇中でするわけだけどめちゃくちゃいい。やっぱこの子感情を出す演技うまいなぁと思った。
前作の『キングコング 髑髏島の巨神』を見てなくても全然見れます!劇中で何が何なのかわかるようにできてるし、話はそんなに難しくないので全然大丈夫です。
『パシフィックリム』みたいな怪獣が街破壊して、ビーム出してっていう熱い奴が好きな人にはめちゃオススメ!
ここからネタバレ感想
ネタバレ感想
さて、さっき感想で言ったがこの映画は、言ってしまえばゴジラ版『パシフィックリム』なのだ。ゴジラ死ぬの!?キングギドラ強すぎん!?やっぱゴジラ最強ですよね!!!うおおおお!!!!
っていうメチャ熱い怪獣映画なのだ。
つまり何が言いたいのかっていうと、人によってはいまいちだってことだ。
filmarksの感想を読んでいたら。『最高!』ってコメントと『微妙!』って人に分かれていた。微妙と思っていた人のほとんどがストーリー性の薄さによるものだ。
なるほど、よくよく考えれば元祖ゴジラは『水爆への恐怖』や『戦後の暗い雰囲気を払拭したい』って言うメッセージ性が強い作品だし、ゴジラファンはストーリー重視というかメッセージ性のほうを重視して観るだろう。
怪獣娯楽映画として見れば面白いがゴジラ映画としては微妙という考え方かもしれない。(怪獣娯楽としても微妙と思っている人もいそう)
ストーリーが薄いのは正直否定できない・・・
そういうことだったのか!っていうストーリー上の裏切りはないし、環境問題っていうテーマ見たいだったけど後半あんまし関係ないし、エンディングとりまゴジラで自然回復するっしょ!っていう雑さが否めない作品ではあった。
しかし個人的にこの作品の魅力は、怪獣が『怪獣』から『神』へと昇華している所だと思う。
特にモスラの羽化のシーンは、女神の誕生かっていうくらい美しく描かれていた(マジでほんとにこのシーンが好き)
実際に作中でも海底神殿で神として扱われていたし、伝説として扱われていたのはよかった。単に最強の古代生物っていう扱いではなく、神として信仰されてい対象として描かれていた。
怪獣はそれぞれ光を纏っている(ゴジラだと青、キングギドラだと黄、という風に)それがより神としての印象を見ている人たちに強く与えた。
監督のゴジラ愛がすごおおおおく感じれる作品だった。
環境問題というテーマ
この作品はメインのテーマとして環境問題が据えてある。現実に起きている地球温暖化や森林伐採、都市開発など、人間が起こしてきた環境破壊が原因で傷ついた地球を治療するシステムとして怪獣がいるという考え方は存在していた。(それを敵に利用されていたわけだけど)
個人的に今回伝えたかったことって『環境破壊やめろ!』とかいうテーマじゃなくて『自然と共生するべき』っていうメッセージ性のほうが強いように感じる。
モスラとゴジラの共生関係、古代人が巨大生物と共生していたっていう設定を見るからにこういうテーマなんだと思う。芹沢博士も共生できる!ってしきりに言ってたしね。
これからは自然を守ったり増やしたりするだけじゃなく、自然と共生し、お互いに利益のある環境保護をしなければならないよ!ってことをゴジラを通して言いたかったんだと思う。
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ま、薄いんですけどね。
テーマが薄すぎる。怪獣バトルのついでに、つけてとったようなテーマ。
この環境問題っていうテーマでエマ博士のマッドサイエンティスト感が出してた感じはある。
共生なんて努力しなくてもゴジラの力で自然は元に戻るし、怪獣たちも静かになる。
ゴジラは人間の力では倒せない絶対的な存在(オキシジェンデストロイヤーでも完全に倒しきれなかった存在)として描かれているので、作中でも言われている通りこの映画の世界の人間はゴジラのペットになってしまっているわけだ。共生させてもらっている側なのだ。人間が。っていいたいんだろうな~ってのがほんの~り香ってくるぐらいの薄さ。
テーマが薄くても面白い理由
この作品の面白い理由の一つとして、監督のゴジラへの愛情の強さだといっても過言ではない。
ゴジラもモスラもラドンもキングギドラも、各怪獣にテーマカラーが割り振られ、そのカラーを活かし神秘的にかつダイナミックに描かれている。怪獣が出てるシーンの金の使い方が他のシーンとレベルが違う。どのシーンも気合入ってて、息を飲むようなシーンばかりだ。
この映画は、間違いなくストーリーを見る映画ではなく怪獣を見る映画だから面白いと自分は思う。
ゴジラ初心者の自分でもゴジラがいかにすごい存在であるかわかる映画だったし、きっと監督もそれを狙って作っていると思う。
こういう大迫力の怪獣バトルは男として生まれたからなのか大好きなので、次回のコングvsゴジラもきっと見るし、ブルーレイも買うと思います。